未熟の機能
- 2019.02.16
- イノベーション

前回の 未熟の秘密 のつづき
それは、未熟に対するイ一メージが大きく転換したからです。
みなさんは『未熟』と聞いて、プラス、マイナスだとどちらの感覚がきやすいでしょうか?
ほとんどの方は、マイナスイメージだと思います。
私も以前は、その未熟の状態を完璧にしたいというモチベーションで
アクションしていたのですが、
前半でお伝えした様に、もうそのモチベーションが効かなくなってしまったんです。
逆に、その未熟に対するのマイナスイメージが、自分を苦しめ
さらにマイナスの感情、考え、行動を生み出していたことに気付いたんです。
そもそも、人間は未熟で生まれて来ます。そんな状態で、動物や自然と戦わなければならないとなると、協力関係なしでは生きられません。
今、こんなに時代が成熟し、科学技術も発達し、良い悪いは別にして、人間が自然も動物もコントロールできるくらいに進化してきました。
その背景には社会性、人間関係構築の進化があったからです。
逆にいうと人間個人の機能でみてみると、古代からそんなに変わらず、相変わらず未熟だらけです。
そう、人は個人でいる限り、未熟なままなのです。
私はその未熟を,個人レベルで補おうと必死に頑張ってきたのです。
頑張る方向性が間違っていたんですね。
そこで、その未熟を人間の機能として捉え、改めて認識し直した時に、
凄い可能性に気付いたのです。
未熟とは「人間が進化する為の機能」として初期設定されているということです。
これ、どういう意味だと思いますか?
人間は個人では不完全、集団・組織になって、初めて人間として完成するという事なのです。
唯一人間がもつ能力がソーシャルパワー。
このチームプレーこそがその組織を大きくし、組織力によって文化文明が
受け継がれていくのです。
今、この時代に残されているものの中には、必ずソーシャルパワーが隠されているのです。
話が広がってしまいましたが、
このように、未熟の機能を知らずに
私個人に使っていたのです。
だから、やればやるほど、常に、
足りない、出来ない、分らない。
の未熟にたいする、マイナス感情をどんどん蓄積していたのです。
では、その未熟の機能を本来の使い方に活用したらどうなるのでしょうか?
次回は 未熟の活用方法 についてお伝えしたいと思います。